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オリパは違法賭博なの?関連する法律なども徹底解説!

2024/11/28
「オリパは違法賭博なの?」
「オリパに関する規制はあるの?」
「法的に問題はないの?」
上記のような悩みをお持ちの方に向けて、オリパの違法性や法規制を徹底解説します。

安全なオリパを見分ける方法も紹介しているので、ぜひご覧ください。

オリパは違法賭博ではない

否定している画像1 結論からいうと、オリパは違法賭博ではありません。

どうしてオリパが違法にならないのか、理由を詳しくみていきましょう。

そもそも賭博とは?

刑法第百八十五条

賭と博をした者は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。

ただし、一時の娯楽に供する物を賭かけたにとどまるときは、この限りでない。

引用:e-Gov 法令検索

賭博とは、「2人以上の者が偶然の勝敗によって財物や財産上の利益の得喪を争う行為」といわれています。

お金をかけたオンラインカジノや麻雀、スポーツ賭博などがその代表例です。

カードの価値がプレイヤー間の相場なので賭博に当たらない
トレカの種類1パックの値段カード1枚あたりの値段
ポケモンカード税込180円(5枚入り)36円
ワンピースカード税込220円(6枚入り)36.6円
デュエル・マスターズ税込176円(5枚入り)35.2円
遊戯王税込176円(5枚入り)35.2円
トレーディングカードの相場は1パック170円〜220円で、カード1枚あたり35・36円ほどになる計算です。

オリパを引くと数千〜数万もの価値が付くカードが排出されることがありますが、あくまでプレイヤー間の相場です。

公的な価値(誰が見ても同一の価値がある)とはいえないため、賭博には該当しません。

景品表示法にも該当しない

不当景品類及び不当表示防止法
不当景品類及び不当表示防止法 第五条

事業者は、自己の供給する商品又は役務の取引について、次の各号のいずれかに該当する表示をしてはならない。

一 商品又は役務の品質、規格その他の内容について、一般消費者に対し、実際のものよりも著しく優良であると示し、又は事実に相違して当該事業者と同種若しくは類似の商品若しくは役務を供給している他の事業者に係るものよりも著しく優良であると示す表示であつて、不当に顧客を誘引し、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがあると認められるもの

引用:不当景品類及び不当表示防止法

オリパは景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)に違反していると思う方がいるかもしれません。

景品表示法とは、「実際の商品よりも優れているものだ」と誇張した商品を販売してはいけないというものです。

「100%当たり!」など誤解を招くような表現はグレーゾーンだと思うかもしれませんが、現在まで大きく問題になったことはありません。

ただし、当たりがあると公表しているにも関わらず、全く当たりを用意していなかった場合は景品表示法に違反していると判断される可能性があります。

オリパに法規制が入る可能性はある?

現段階ではオリパに法規制は入っていません。今後入る可能性も低いでしょう。

理由としては紹介した通り「賭博」や「景品表示法」に該当しておらず、法律の範囲内でオリパ販売が基本的には行われているので、今後もオリパに法規制が入る可能性は低いと予想してます。

ただし、法律の抜け穴を狙ったオリパ販売などが行われるようになれば、何かしらの規制が入ってくる可能性は十分に考えられるでしょう。

オリパが違法といわれる理由

オンラインオリパはなぜ違法といわれているのでしょうか?
主に以下の3つの原因が考えられます。

  • 1. 当たりカードが入っているかわからないから
  • 2. 当たりの確率が低いから
  • 3. カードが発送されない場合があるから

当たりカードが入っているかわからないから

オリパ販売画像 引用:DOPA

オンラインオリパは残りの枚数を確認できるものが多い一方で、残りの”当たり枚数”がわからない仕組みになっている点がデメリットです。

先に当たりが全て出てしまった場合、どれだけ引いてもハズレしか出ません。残りをまとめて引いた方が「このオリパは詐欺だ」と思うのも無理ないでしょう。

とはいえ、オリパに関わらず、一般的なクジも当たりが入っているかわからない点は共通なので、オリパだけが抱える問題ではありません。

当たりの確率が低いから

オリパは1/2で当たるものから、1等の商品が貴重なために他の当たり枚数が少ないものがあります。

後者のタイプのオリパは、引き当てさえすれば非常にお得ですが、外れる確率の方が高く、手元に何も残らない可能性があります。

カードが発送されない場合があるから

実際のSNSでのツイート
実は同一名のmtgの店の方でオリパを買ったのですが届かず、返金もされないので被害届を出すので、こちらは関係ないのか気になった次第です。

ツイートの詳細はこちらから

悪質なオリパ販売業者に当たってしまうと、カードが発送されない場合があります。

SNSでは、「騙されてオリパが届かなかった」という声が一定数見受けられるので、オリパを購入する際に必ずSNSを使って評判を調べてから購入しましょう。

オリパの還元率は法律で定められている?

「いくらオリパを引いても当たらない!」「還元率の表記を取り締まる法律はないのか」と思うかもしれません。オリパの還元率を定める法律はあるのでしょうか?

還元率に直結する法律はないので自由に決められる

結論からいうと、還元率に直結する法律はありません。オリパの販売者側が還元率を自由に設定できます。

極端な例を出すと、還元率を1,000%にしても問題ないのです。

上限額は20倍と決まっている

不当景品類及び不当表示防止法(通称:景品法)によって、オリパのようなくじ引き商品は、取引額の20倍までが最高額と定められています。

100円オリパでは2,000円、1,000円オリパでは20,000円、10,000円オリパでは200,000円が最高額になる計算です。

つまり高額カードを狙うには、高額オリパの購入が求められます。

ここで注意したいのが、「下限額は定められていない」という部分となっており、価値の低いカードがどれだけ入っていても問題にはなりません。

オリパで損してしまう方がどれだけ多くても、法的に問題なければ販売は続行されるのです。

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オリパに関連する2つの法律

オリパに関する法律は、「古物営業法」と「景品表示法」の2種類が挙げられます。

中古商品を販売する際は「古物営業法」

シチュエーション古物商許可
新品のカードをオリパにして販売する不要
中古のカードを仕入れて、(転売目的で買い取って)オリパにして販売する必要
オリパの販売業者は、シチュエーションによって古物商許可の有無が異なります。

新品のパックから出たカードをオリパにして販売する場合は、特に許可の申請は必要ありませんが、中古のカードを仕入れてオリパにして転売する場合は、古物商許可申請が必要です。

もし古物商許可を得ずに販売してしまうと、「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」という、重めの懲罰が科せられる可能性があります。

本来、古物営業法は中古品に紛れた盗品を発見するために制定されたものです。

オリパを販売しようと思っている方は、警察の捜査が円滑に進むよう、また自身にあらぬ疑いの目をかけられないように取得しておくのがベターです。

転売目的がなければ取得は不要だが、販売時は注意が必要

「自分で使うために集めたトレカがいらなくなったので、オリパにして販売する」という場合は、転売目的にならず、古物商が必要ありません。

ただし、あまりにもオリパ販売の頻度が高い場合や、扱うトレカの枚数が多い、金額が高いなど、様々な点を考慮した結果、警察から転売目的と見なされる場合があります。

オリパを販売する際は、古物商許可を取得しておくのがおすすめです。
項目詳細
申請場所営業所の所在地を管轄する警察署
手数料19,000円

当たりカードの有無に関わる「景品表示法」

景品表示法によって、実際の商品を誇張するような販売の仕方は認められていません。

また、取引額の20倍までの商品を上限とするルールがあります。

下記の表を見ればわかるように、高額カードを狙うには、より高額オリパを購入する必要がある点に注意しましょう。
オリパの販売価格封入できるカードの最高額
100円2,000円
500円10,000円
1000円20,000円

安全なオリパはどうやって見分けるの?

「違法」「詐欺」と悪い噂が目立つオリパですが、優良なオリパを販売しているオンラインオリパサイトやカードショップは数多く存在します。

せっかくならそちらの優良店からオリパを購入したいものです。

ここからは、安全なオリパを選ぶポイントについて解説していきます。
優良なオリパの条件・特徴
・大手のカード専門ショップのオリパ
・鑑定済みカードが当たるオリパ
・福袋系オリパ
・パックとセット販売されるオリパ
・還元システムのあるオリパ

大手カード専門ショップのオリパ

名の知れた大手のカードショップは、法人による経営が特徴で、まず当たりが入っていないということはありません。

「当たりがない」「届かない」といったネガティブなコメントは、SNSで拡散されて炎上につながる時代なので、詐欺オリパを作ってまで利益を得るメリットがないからです。

ここでの重要なポイントは、中古ショップではなく、”カードを専門で取り扱っているショップ”を選ぶことです。

中古ショップの場合は、詐欺オリパを販売して炎上したとしても、他の中古品の取引で利益を出せます。

しかし、カード専門ショップの場合、問題を起こすと新商品(カード)を入荷できなくなる可能性があるため、一定のリスク・責任を背負っているカード専門ショップの方が信頼できるでしょう。

鑑定済みカードが当たるオリパ

鑑定済みカードが当たるオリパ1
「オリパから出るカードは状態が心配」
「高額カードが出ても傷だらけだったらどうしよう」

オリパに関して、これらの感想を抱く方は多いのではないでしょうか。

カードの状態を気にする方におすすめなのが、鑑定済みのカードが当たるオリパです。

「PSA鑑定10確定」といった文言が目印になります。

アメリカを拠点とする外部の会社に鑑定を依頼した良質なカードが封入されています。

カードの状態が絶対に保障されているため、販売業者や当たった状態を気にすることなく、オリパを購入することが可能です。

オンラインオリパを買う際には、当たるカードの状態が記載されていない場合が多いので、PSA鑑定済みカードが当たるオリパを選ぶのがいいでしょう。

福袋系オリパ

正月(元旦から翌日にかけて)の福袋系オリパは、通常時よりも封入されるカードの中身が豪華になる傾向があります。

ただし、年中福袋系のオリパを販売している業者は信頼性が低いので注意しましょう。

パックとセット販売されるオリパ

パックとセット販売されるオリパ オリパの中には、オリパ+「シャイニートレジャーex」1box、「絶版box確定!」など、パックとセットで販売している場合があります。

この形式の魅力は、オリパが外れてもパックで高額カードが当たる可能性がある点です。2つの楽しみがあるほか、パックを保管しておくという選択肢を取れるのは大きなメリットでしょう。

ただし、数パック程度しか付属しないオリパは、サーチ済みのパックが渡される可能性もあるため、1box丸々ついてくるオリパの方が信頼性は高いでしょう。

還元システムのあるオリパ

「外れてもSR確定」「ハズレを還元!」といった名目で販売しているオリパも多くあります。

ポケカのSRはカードショップで3〜400円で最低買取されていることが多いため、外れたとしてもある程度は戻ってくる分が保障されています。

また、ハズレカードを次回のガチャに持ち越せる還元システムがあると、お得にガチャを回せるようになるのがメリットです。

オリパの違法性に関するまとめ

本記事ではオリパの違法性や法律に関して紹介してきましたが、結論からするとオリパに違法性はありませんが、購入するショップなどによってカードが届かないなど詐欺の被害に合う可能性はあるので購入の際は注意が必要です。

希少なカードを低額から入手できる可能性があるオリパですが、当たりが出る確率は1%未満となっているオリパが多いのでハイリスクハイリターンとなっていることも事実です。

ある程度は自制心などを持ってオリパを引かないと後悔してしまうことになるので、オリパの良い点や悪い点をしっかり把握してオリパを楽しむようにしましょう!

ポケカレッジでは安心・安全にオリパを購入できるショップも紹介しているので、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください。

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