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オリパの還元率ってどのくらい?計算方法と法律による規制について解説

2024/09/12

カードショップやネット通販、街中の自動販売機まで、近年あらゆる場所で「オリパ」を目にする機会が増えてきました。

特にオンラインオリパサイトでは、「還元率」という文言を見ることが多くなったのではないでしょうか?

当記事では、気になるオリパの還元率や計算方法、オリパの還元率に関する法律などを徹底解説します。

オリパを引いて得するのか、還元率何%なら引いても良いか、気になる方はぜひご覧ください。

オリパの還元率ってどのくらい?

オリパの還元率とは、売れるカードの金額とオリパの販売価格を比較して、どのくらい得するのか数値化したものです。

一般的なオリパの還元率は80〜90%ほどといわれています。

一部大当たりを引く方がいますが、基本的にハズレを引く確率が高いので、総合的な値段で見ると、若干店側が得する計算になります。

店舗やサイトによって還元率は異なる

店舗・サイト還元率
magi最大300%
clove約95%
ポケットクロス総還元額100%

magi、clove、ポケットクロスなど、店舗やサイトによって、公表している還元率はバラバラです。”最大”、”総還元額”など表現方法にも違いがあります。

また、取り扱うカードゲームも、ポケカ(ポケモンカード)をはじめ、遊戯王やデュエルマスターズなど、店舗によって異なります。

それぞれの店舗でカードの価値が異なるうえ、表記もバラバラなので、明確に「オリパの還元率は〇〇%!」と定めることはできません。

還元率90%〜100%程度なら比較的優良なので引くべき

還元率が90%〜100%程度であれば、比較的優良なオリパに該当するでしょう。

オリパの還元率を見るときは、以下の2つの考え方を持つことが重要です。

還元率を見るときのポイント
還元率が低い
(例:50%、60%など)
購入者側が大きく損をする。
当たりカードが出る可能性が低い。
還元率が高い
(例:150%、300%など)
販売者側が大きく損をする計算になる。
詐欺である可能性、実はハズレばかりである可能性を拭えない。

還元率が正しい保証はない

上記で紹介したオリパの還元率は、各店舗の公式が公開している数値です。

「還元率は300%も保証されているんだ」と鵜呑みにしてしまうかもしれませんが、”最大”や”約”といった表記に注意が必要です。

必ず全員が提示された還元率になるとは限りません。

最大300%の場合、オリパ購入金額の3倍の値段のカードを引く方もいれば、全く当たりのないカードを引く方もいます。

還元率が約100%なら、実際に引いてみると還元率は90%かもしれませんし、110%かもしれません。

基本的にオリパの還元率は最低保証ではなく、「上振れると〇〇%」と捉えておきましょう。

オリパの還元率ってどうやって計算するの?

オリパを買ったことがある方、購入を検討している方は、「還元率はどうやって計算しているんだ」と一度は疑問に思ったことがあるでしょう。

ここからは、オリパの還元率について2つの計算方法を解説します。

個々のパックで計算する場合

個々のパックで計算する場合
還元率=封入カードの買取価格÷購入金額×100

「オリパ還元率最大300%」といった文言でオリパが販売されている場合は、個々のパックで計算されていることが予想されます。

例えば買取価格6千円で売れるカードが2千円のオリパから排出されれば、以下のように計算されて、還元率は300%になります。

還元率=6,000÷2,000×100 ここで気をつけたいのが、還元率300%のオリパもあれば、100%に満たないオリパも存在するという点です。

「300%は回収できると思って引いたら大損だった」という可能性も否めないので注意しましょう。

オリパの総口数で計算する場合

オリパの総口数で計算する場合
還元率=封入カードの買取価格の合計÷(総口数×購入金額)×100

「オリパ総還元率100%」といった文言でオリパが販売されている場合は、総口数でオリパの還元率が計算されている可能性が高めです。

例えば、カードの買取合計額が50万円で、100円オリパを50口販売する場合は、総還元率は以下の計算が適用されて100%となります。

還元率=500,000÷(50口×100円)×100

オリパの還元率は法律で定められている?

「いくらオリパを引いても当たらない!」「還元率の表記を取り締まる法律はないのか」と思うかもしれません。オリパの還元率を定める法律はあるのでしょうか?

還元率に直結する法律はないので自由に決められる

結論からいうと、還元率に直結する法律はありません。オリパの販売者側が還元率を自由に設定できます。

極端な例を出すと、還元率を1,000%にしても問題ないのです。

上限額は20倍と決まっている

不当景品類及び不当表示防止法(通称:景品法)によって、オリパのようなくじ引き商品は、取引額の20倍までが最高額と定められています。

100円オリパでは2,000円、1,000円オリパでは20,000万円、10,000円オリパでは200,000万円が最高額になる計算です。

つまり高額カードを狙うには、高額オリパの購入が求められます。

ここで注意したいのが、「下限額は定められていない」という部分となっており、価値の低いカードがどれだけ入っていても問題にはなりません。

オリパで損してしまう方がどれだけ多くても、法的に問題なければ販売は続行されるのです。

オリパに法規制が入る可能性はある?

現段階ではオリパに法規制は入っていません。今後入る可能性も低いでしょう。というのも、オリパは賭博に該当しないからです。

賭博とは、「偶然の勝敗により財物等の得喪を争うこと」「財物や財産上の利益を賭けること」を指します。

参考:弁護士法人 響

裏カジノや賭け麻雀のようなギャンブルは賭博罪に該当しますが、店舗のオリパやオンラインオリパは該当しません。

また、トレーディングカードゲームは、1パック150円程度で購入可能な商品であり、個々のカードの値段・価値はプレイヤー間の相場です。

誰が見ても「〇〇円以上の価値がある」といった、公的な価値があるとはいえないため、違法ではないのです。

オリパの還元率100%超えって本当?

オンラインオリパの販売サイトを見ていると、「還元率100%超え」という文言を見たことがあるのではないでしょうか?

還元率100%以上では、普通に考えて販売者側が損してしまうことになります。

いったいどのような仕組みで還元率が100%になるのか気になる方は、ぜひご覧ください。

オリパの還元率が100%以上になる仕組み

オリパの還元率が100%以上になる要因は、主に以下の2つが考えられます。

  • 販売者側の価格設定
  • 一部のパックだけ還元率100%以上

販売者側の価格設定

単純な話、2,000円のカードを2,000円のオリパで引けたら還元率は100%です。しかし、これでは販売者に儲けが出ません。

そこで、他サイトで同じカードを3,000円で買い取っていたのを知った販売者が、「3,000円分の価値があります。」と題してオリパを販売したらどうなるでしょうか?

3,000円の価値があるカード(本来は2,000円が妥当)を2,000円オリパで入手できたら、還元率は150%です。

トレーディングカードは、店舗やサイトによってさまざまな値段がつきます。

同じカードでも1枚1,000円の買取価格を付ける店があれば、2,000円、3,000円の買取価格を付ける店もあります。

この価格設定がオリパの還元率を左右するのです。

一部のパックだけ還元率100%以上

基本的にオリパは50口、100口と複数用意されています。還元率100%以上の当たりパックもあれば、50%にも満たないハズレのパックもあります。

一部のパックの還元率が100%以上なのであれば、「還元率100%以上」と記載しても全くの嘘ではありません。